サラリーマン川柳はサラリーマンに限定されてはいなく誰でも参加可能
サラリーマン川柳は保険会社である第一生命が昭和62年から始めた、一般から募集する川柳のコンクールです。
サラリーマン川柳と言っても応募資格は特にサラリーマンに限られているわけではなく、自営業の方でもOL、主婦、学生など誰でも参加出来ます。
俳句の場合は季語を詠み込まなければならないなど、細かい約束事がいくつかあり、俳句を作るには多少の知識が必要となりますが、サラリーマン川柳のルールは五・七・五の十七文字で作るということだけですから、誰でも気軽に作って参加出来ます。
元々、川柳は俳句と違って一般庶民が日々の暮らしの中で起きる様々な出来事を、面白おかしく詠んだものでしたから、この伝統が現代に引き継がれているのがサラリーマン川柳と言えるのではないでしょうか。
サラリーマン川柳は毎年10月に作品の募集
サラリーマン川柳は毎年10月に作品の募集が行われ、12月に第一生命側で多くの応募作品の中から、優秀作品の100作品を選出します。
そして翌年の2月に第一生命のホームページ上にこの優秀作品の100作品が発表され、一般の方々の投票によってこの100作品の中からベスト10の作品が決定されます。
サラリーマン川柳のベスト10の発表は毎年5月中旬となっていて、優秀作品が新聞やテレビなどに取り上げられ大きな話題になります。
サラリーマン川柳の優秀作品はその年の社会や世相を映す一つの鏡
サラリーマン川柳の歴代の入選作や優秀作品の内容を見てみると、その年に起こった大きな出来事や事件、流行語などをおり込んで、サラリーマンの会社内での日常風景や人間関係、家庭内での夫婦関係、親子関係などを時にユーモアにあふれ、時に皮肉たっぷりに自虐的に詠んだ作品が多く、サラリーマン以外の方々からも大いに共感を得て、好評を博しています。
サラリーマン川柳の優秀作品は毎年12月に発表される、今年の漢字や新語・流行語大賞などと並んで、その年の社会や世相を映す一つの鏡として、新聞やテレビなどの多くのマスメディアに注目されています。
景気後退や業績悪化、リストラなどに伴い、大多数のサラリーマンの置かれている状況は年々厳しさを増していますが、サラリーマン川柳ではそれらを笑い飛ばしている作品や、思わずホッとしてしまう作品が数多く見られます。何かと暗い話題の多い昨今という時代背景も、多くの方々に支持されている理由のひとつかもしれませんね。
またサラリーマン川柳には題材として、国内の政治状況や政治家が取り上げられているのも特徴の一つと言えるでしょう。歴代の優秀作品は第4回目からですが、第一生命のホームページで見ることが出来ます。また優秀作品が「サラ川傑作選」のタイトルで、講談社から単行本として発売され多くの読者を獲得しています。